FIREを計画している方は退職後に失業手当がもらえるか気になっているのではないでしょうか。私も同様で、他の方々のブログの体験談を参考にしながら準備を進めていました。
先週離職票が届き、昨日ハローワークへ申請に行ってきましたので私なりの理解をまとめつつ、実際にどうだったかを紹介します。
失業給付でおさえておくべきこと
まず読んでおくべき資料はハローワークの「離職されたみなさまへ」です。厚生労働省の雇用保険制度のページに最新情報へのリンクがあるので、ここから確認するのが確実です。
- 雇用保険制度 |厚生労働省 (労働者の皆様へ(雇用保険給付について)の項目にリンクがあります)
参考までに2026年1月時点の内容はこちらです。
FIREで退職する方は、定年前の自己都合退職になると思います。その場合は「① 雇用保険の求職者給付とは」から「⑧ 支給給の開始と期間 【待期】【給付制限】【受給期間】 」までを順に読み、あとは「⑭ 基本手当の受給手続きの流れ 」とその後にある「求職申込み手続きのご案内」に目を通せば必要な点が把握できます。
なお、一般には「失業手当」という名称で浸透していますが、正式には雇用保険の求職者給付のうちの「基本手当」を指します。受け取った書類には「失業給付」という表現は使われていましたので以降は「失業給付」で統一します。
次に「② 失業の状態ですぐに働ける方とは」と「③ 次のような方は、原則として求職者給付の支給を受けられません 」に記載がありますが、以下が給付の前提要件であることを考慮しておくべきです。
- 就職したいという積極的な意思がある
- いつでも就職できる状態である
- 求職活動を行っているのに就職できない状態である
- 家事、学業、自営業に専念する場合は給付を受けられない
給付額の計算
給付内容は、「退職前半年間の月収(ボーナス除く)」、「自身の年齢」、「会社員として働いていた期間」によって幅があります。大まかには月収の50~80%の額を90~150日分受け取れますが、具体的な計算方法はハローワークが出している資料に書かれています。
2025年8月1日以降の計算方法は以下の資料です。
計算基準の賃金日額は定期的に更新されているため、"雇用保険 基本手当日額"で検索して最新の情報を確認することをお勧めします。
おおよそですが年収800万円を超えてくると手当額の上限に達するため、それ以上の年収があった方は会社員の頃の月収の50%ももらえません。
私の場合は以下になる見込みです。
- 給付日数:150日(被保険者であった期間20年以上)
- 基本手当日当額:8,870円(45~59歳の上限)
- 合計給付額見込:1,330,500円(= 8,870 * 150)
給付申請の判断
FIRE前提の人にとって給付の前提要件は微妙なところですが、私は以下の解釈・判断をして申請することにしました。
- 新たな学びや社会貢献につながる職場を知る機会になる
会社員の頃と同じ業種、役割で働くことは正直考えていませんが、もし自分にとって魅力的で条件のあう会社の求人があれば検討してみたいと考えています。
- 給付見込の合計額に対してこれまでの雇用保険で十分に納めている
失業給付の財源となっている雇用保険料についてを確認すると、ここ数年の料率を確認することができます(2025年度は0.55%)。もう少し遡った情報も他で確認できますが、私が会社員として働いていた期間の過去22年の料率の平均を計算した結果、0.51%でした。
自分の収入累計から計算すると、雇用保険としてこれまでに100万円以上納めています。また、会社も失業給付として同額を納めています。自己負担と会社負担でこれまでに200万円以上納めている計算になるため、満額の給付を受けても自分・会社が負担した分を超えることはありません。
これらを踏まえて、給付を受ける権利がある以上は活用することにしました。
全体スケジュール
失業給付の申請には離職票が必要ですが(離職票が届く前でも申請はできるようですがその点は考慮しません)、離職票が届いた後の目安となるスケジュールは以下の通りです。
- 資格決定日:ハローワークで給付申請をした日
- 待期期間:申請日から7日間は何もしない期間
- 講習会と説明会:待期期間以降、初回認定日までの間で開催(1週間後~3週間後)
- 初回認定日:資格決定日から3週間後か4週間後で決定される(はず)
- 以降の認定日:4週間(28日)ごと
原則4. 以降の認定日は変更することができず、その日にハローワークに行けずに認定を受けられなかった場合、対象となる期間は給付を受けられません。
認定日は4週間ごとで同じ曜日になるため、先々のスケジュールを踏まえて都合の良い曜日に設定するのが良いでしょう。月と金は比較的混むという情報を見かけましたので、私は火曜にしました。
通常は資格決定日と認定日の曜日は同じになると思いますが、祝日が入るとずれますので、確度の高いスケジュールを組みたい方は以下のカレンダーでどのパターンにするか想定しておくのがお勧めです。
自己都合退職の場合、待期期間の後に1ヶ月の給付制限期間が設定されます。この期間は給付の対象外になりますが、認定を受けるための求職活動は必要です。
私の場合は以下のスケジュールで進みます。
| 資格決定日 | 1/27(火) | 給付制限解除 | 3/2(月) |
|---|---|---|---|
| 待期期間開始 | 1/27(火) | 2回目認定日 | 3/17(火) |
| 待期期間終了 | 2/2(月) | 3回目認定日 | 4/14(火) |
| 給付制限開始 | 2/3(火) | 4回目認定日 | 5/12(火) |
| 講習会・説明会 | 2/6(金) | 5回目認定日 | 6/9(火) |
| 初回認定日 | 2/17(火) | 6回目認定日 | 7/7(火) |
| 7回目認定日 | 8/4(火) |
資格決定日から初回認定日までの期間は3週間後か4週間後のパターンがあるようですが、私の場合は3週間後でした。
1ヶ月間の給付制限を踏まえると、給付日数が150日ある場合は合計7回の認定日までには給付満了になります。
以下の絵歩さんのブログで退職日以降のスケジュールをカレンダーでまとめてくれていて、とても参考になりました。
準備
離職票を受け取ってから、私が実際に進めた準備と申請の流れを書いておきます。
- 「離職されたみなさまへ」の④に従い必要なものを準備
- 離職票-1: 給付金を受け取る金融機関の口座情報を記入(私はゆうちょ銀行を選択)
- 離職票-2: 何も記入せずに申請に持参(申請時に右下の離職者用記入欄に同上と記入、異議なしにチェックを入れて名前を署名)
- マイナンバーカード
- ゆうちょ銀行のキャッシュカード
写真2枚はマイナンバーカードがあれば手続きを代替できるので私は準備しませんでした。ただ、今後の手続きごとにマイナンバーカードの提示が必要になりますので、写真の用意がある方は持参するのが良いと思います。
- ハローワークインターネットサービスでアカウント登録、求職者情報を登録
「マイページを開設して求職申込み」に進めて手続きをします。アカウント登録完了後、求職情報の登録をします。自分の経歴や希望する職種などを設定しておきます。
登録した情報の公開・非公開が選べますが、非公開にしても問題はなさそうです。ただ、「マイページ以外のハローワークからの連絡可否」は連絡不可にしておくと、申請手続きの際に連絡可にしても良いか確認されました。私は特に問題はないので連絡可で了承しました。ここは可にしておいた方が良さそうです。
また、任意項目のいくつかは準備段階では入力しなかったのですが、申請手続きの際に確認を求められましたので、差し支えない範囲でできるだけ入力しておいた方が後が楽だと思います。
申請
管轄のハローワークに行って手続きを進めます。どこのハローワークかは以下のサイトで確認するのが確実です。
受付時間は平日の8:30-17:15ですが、私は9時前に行ったらガラガラで待ち時間はありませんでした。以下の流れで進み、30分もかからなかったです。
- 総合受付で失業給付申請の旨を伝えて、ハローワークインターネットサービスのマイページのQRコードを見せる
- 申請用紙をもらい記入
- 給付課に進み説明を受ける
→ 認定スケジュール、失業認定申告書、雇用保険受給資格者のしおりを受け取る - 求職相談のところに移動しハローワークインターネットで登録した内容の補足
→ ハローワーク受付票をもらう
3.の給付課で次回の講習会と説明会について案内があります。この日程は待期期間が終わってから、初回認定日までの間に設定されます。
私は同じ曜日の開催を期待していましたが、別の曜日に設定されていて都合が悪い日でした。日程が合わず参加できないことを相談すると、動画視聴で問題ないとのことでしたが、代わりに認定日までに求職活動1回が必要と言われました。
講習会と説明会の日程変更はできませんので、参加して求職活動にカウントしたい場合は待期期間後の1週間後以降から3週間までの予定は空けておいた方が無難です。
申請の途中でハローワーク主催のオンラインイベントが開催されるポスターを目にして、相談員の方に聞いたらその参加で求職活動になるとのことでしたので、その日のうちに予約しました。これで最初の求職活動の心配はなくなりました。
以上で申請は完了しました。
手続きが終わり帰る頃には多少人が集まって来たような印象でしたが、それでもスカスカでしたので時間帯、時期、場所によっても混み具合は違いそうです。
今後の求職活動をどうするかはまだ検討中ですが、別の機会に紹介したいと思います。
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