FIRE後にやりたいことの1つが、株主総会に出席することでした。平日の日中に開催されるため会社員の頃は考えられませんでしたが、晴れて無職になったので時間は柔軟に調整できます。
ただ現地の様子は想像もつかず、場違い感丸出しだと恥ずかしいので(笑)初回はオンラインにすることにしました。
12月決算の企業の多くは株主総会を今週開催しています。保有株のうちで気になっていたアサヒグループホールディングス(以降アサヒGHDと略)の株主総会(3/24 13:00~)に参加しました。
今回は株主総会の様子とアサヒGHDを取り巻く状況について紹介したいと思います。
アサヒGHDは昨年9月のサイバー攻撃の影響で決算発表が延期となったため、今回参加した株主総会は通常とは異なっていたと思います(参加したいと思ったきっかけでもあるのですが)。その点はご了承ください。
株主総会全体の流れ
全体的な流れは以下のように進みました。
- 開始20分ほどは議長を中心に進行、会社側の説明
社長が議長として進行しつつ、主にサイバー攻撃の被害と対策を中心とした説明をしました。オンラインで見る限りはカンペを見ている様子が全くなく、ほぼ15分自分の言葉で話している(?)ように見えて単純にすごいなと思いました。
その後の取締役の中にはカンペ見ながら話しているとわかる人もいましたが...
- 説明後は質問受付、質問 → 回答が続く
質問受付時間になってからは出席者が挙手、議長からの指名で質問、関連する取締役が質問に回答、という流れで100分以上続きました。途中から数えるのをやめましたが25人くらいは質問したでしょうか。
質問者は質問の際に自分の出席番号を述べるのですが、一桁番の人もいれば千番台の人もいました。会場に1000人以上は出席していたと思いましたが、あとでWebサイトをチェックすると535名でした。
驚いたのは質問者の中に未成年ですと言っていた人がいました。時期的に春休みを利用した参加でしょうか。自分が学生の頃は株を持つこともですが、株主総会の参加など考えもつかなかったので感心しました。
なんとなく予想はしていましたが、質問する人によってはマナー違反と感じる人はいました。こういった場では想定内なのかもしれませんが、私が会社員時代に参加してきたイベントやカンファレンスでは明らかに行動規範に抵触する行為でしたので意外でした。
- 最後に議題の決議を取って終了
会全体が2時間を超えた時点で質問は打ち切りとなり、議長が議題の決をとります。各議案に対して議長から異議がないか尋ね、拍手で応えて可決、という流れで進んでいき、総会は終了しました。
調べてみると会場参加の場合は入口で出席票を受け取り、それで投票するようです。投票方法はマークシート方式、投票カード、座席のタブレットで回答といったパターンがあるようです。
配信は公開されていて視聴することは可能です。気になった方はどうぞ。
意外だったのは、全体を通して「AI」の話が一度も出てこなかったことです。ここまで影響力があるようになった状況で一切触れられなかったのは驚きでした。
アサヒGHDの状況
昨年9月のランサムウェア被害のインパクトが甚大でしたので株主総会での説明の大半もその部分に割かれていました。この頃は私もまだ会社員として働いていましたが、職場の自販機でアサヒの飲料が補充されない期間があり影響を身近に感じたことを覚えています。
それでも昨年末にはコア部分は復旧したとのことで、現時点でもまだ影響が残っているようですがほぼ復旧は完了している印象でした。
決算発表が延期になったため業績や財務に関する数字や説明もなく、また、サイバー攻撃被害が影響しているせいか、経営陣側の話し方にはポジティブな印象はありませんでした。手堅く冷静に、という感じでしょうか。
被害としては決して小さくはないのですが、ようやく落ち着いてこれから再始動という印象も受けます。
アルコール・飲料の業界では、世界的にはビールの消費は停滞傾向にあり、アサヒGHDは安さではなく高品質・付加価値(プレミアム)の方針に舵を切っているとのことでした。
日本国内では2026年10月の酒税改正により、ビール、発泡酒、第3のビールで同じ税率になります。チューハイ・サワーは増税になるので、ビールは買いやすくなり消費増を見込んでいるという説明はありました。
また、アサヒGHDは昨年末にイギリスの酒造企業ディアジオから東アフリカ事業を買収しています(30億ドル 約4650億円)。この事業展開は今後の成長を左右するともいえそうです。
アサヒGHD(2502)株
アサヒGHD(2502)の直近3年間の株価推移です。
私は新NISAがはじまった2024年の早々に配当と優待目的で購入したのですが、その半年後に優待廃止が発表されてしまいました。
最近の日経平均の上昇にも関わらず伸び悩んでいて、サイバー攻撃の被害も影響してなのか現在は直近3年でも一番安い位置にいます(ので私はそれなりの含み損状態です)。
PBR(0.89)、PER(12.34)ともに数値上は割安といえますが、短期的には業績回復までは時間がかかりビール業界自体のビジネスも明るいわけではない、あたりがこの株価になっているのではと分析しています。
中長期的には経営手腕が問われると思いますが、今の株価だと配当は悪くない(利回り3%以上)ため、私は今回買い増しました。
長期保有で考えていますが、3年後や5年後にどうなっているか答合せをしたいと思います(今後の決算発表で減配などの不安材料はあり、他の方にお勧めするまでは言い難いです)。
おわりに
私はFI(経済的自立)を目指す際には分散を第一に考えて日本株も広く浅く購入してきましたが、今後は自分が信頼できると判断したところにはもう少し投資する、などの幅を持たせていきたいと考えています。
株主総会はその見極めを判断する場として、役に立つと感じた体験でした。
FIRE計画中の方は難しいと思いますが、FIRE済で資産に日本株を含む人にはお勧めです。
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