以前目にした記事で「厚生年金基金」のことを説明していました。自分は関係ないだろうと思いつつ、過去に所属していた会社でなんとなく加入していたような...という記憶もあったので探してみたところ、証書などの関連書類が見つかりました。
老齢基礎年金や老齢厚生年金とは別に請求手続きをしないといけないのですが、ねんきんネットの試算額に加えて受給できる年金があることがわかりました。
「厚生年金」という単語で国が処理してくれるイメージがありましたが...危ないところです。
特に2014年以前に転職した経験のある方は、厚生年金基金の受給権利があるにも関わらず私と同じように見落としているかもしれません。
以降では私のケースでどうだったかを紹介します。
厚生年金基金とは
気づいたきっかけとなった記事は以下で、簡単な背景や確認方法が書かれています。
補足すると「厚生年金基金」は過去にあった企業年金制度で、年金でよく表現される3階建てのうちの3階部分です。
企業や団体によって設立された基金で運営されていましたが、財政悪化や不祥事などの背景によって2014年4月以降は新設が認められず制度は実質廃止となり、既存の団体は他の制度への移行・解散が進められました。その後、確定給付企業年金(DB)、企業型DC、iDeCo(個人型確定拠出年金)などが3階部分を担当するようになりました。
移行や解散の対応もそれぞれだったと思いますが、その前に退職して途中で厚生年金基金を脱退した場合、記録や支給は「企業年金連合会」に引き継がれています。
書類の確認
私は転職経験が複数回あるのですが、特に20代の頃は退職金・年金は遠い先の話だと思い気にかけていませんでした。今回あらためて見直すと、新卒入社した会社で退職までの5年間は「全国通信機械工業厚生年金基金」という厚生年金基金に加入していたことがわかりました。調べると、この組織は既に解散しています。
保管していた書類を漁るといくつか出てきました。
1つ目は脱退一時金に関する書類です。
退職して厚生年金基金は脱退となったため、一時金を受け取るか企業年金連合会に移すか選択できる、という内容でした。15年以上前のことなので全く覚えていませんが、一時金として受け取った別の書類が出てきました。当時は年金をあてにしていなかったので迷うことなく(笑)一時金にしていたのだと思います。約8万円でした。
2つ目は「年金の引き継ぎのお知らせ(年金支給義務承継通知書)」です。
退職後、数か月経ってから届いていて、以下のように65歳から年額15万弱(見込み)の支給があることが書いてあります。
こうは書いてあるものの、既に一時金を受け取ったので権利はないと思っていました。
調べてみると厚生年金基金は「基本部分」と「加算部分」にわかれていて、「加算部分」を一時金として受け取っていて「基本部分」は受給の権利が残っている、ということがわかりました。
記録の確認
私は書類で確認できましたが、書類が無くてもねんきんネットと企業年金連合会のサイトで厚生年金基金に加入していたかは確認できます。
ねんきんネットで確認すると「年金記録を確認する」→「厚生年金保険加入記録を確認する」と進み、勤めていた会社の詳細を見ると厚生年金基金の欄に「基金加入」と書かれていました。
また、企業年金連合会の以下のページで確認申請をすることができます。
基礎年金番号と自分の情報、メールアドレスを入力して申請すると、翌営業日に結果が届きました。
詳細は載っていませんが、企業年金連合会に自身の記録があることが記載されています。
「年金の引き継ぎのお知らせ」・「移管完了通知書」の再発行ができるため、手続きをすれば保管していた書類と同じものを受け取ることができそうです。
また、支給開始年齢になっていれば請求手続きができるとあります。
退職による脱退の場合
以下の日本年金機構のページによると、厚生年金基金の一部は老齢厚生年金の「基金代行部分」の扱いとなっています。
「基金代行部分」は対象の厚生年金基金の解散時期によって扱いが異なり、「【1】国から老齢厚生年金として給付」または「【2】企業年金連合会による給付」の2パターンにわかれます(プラスアルファ部分はどちらも企業年金連合会による給付)。
さらに中途脱退者向けの説明もあり、私のように退職して途中で脱退した場合は【2】と同じパターンで企業年金連合会から受け取ることになります。
この説明に相当すると思われる部分が、ねんきんネットの試算結果の画面にもありました。
「基金代行部分」という項目がありますが、私の試算結果は「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」のみで構成されています。
おそらく上記の【1】のパターンだと試算に「基金代行部分」が含まれるだのと思います。その場合でも企業年金連合会に請求すればプラスアルファ分は別で受け取ることができます。
おわりに
FIREを考えていた時のシミュレーションではねんきんネットで試算した額のみで考えていましたが、今回の調べで厚生年金基金の分も追加で受け取れることがわかり、棚ぼたでした。
ただし、忘れずに企業年金連合会に請求しなければなりません。
なんとなくでも心当たりがある方は、書類が残っていなくてもねんきんネットや企業年金連合会のページで確認できますので、ぜひ調べてみてください。
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