純金積立は2020年1月からはじめて、2023年4月からはプラチナと銀の積立も開始しました。当時は金と一緒に積立設定できるからついでに買っておこう、くらいの軽い気持ちで始めています。
最近の価格上昇をきっかけに金・プラチナ・銀のことを見直しているのですが、投資対象として考えると同類なので金の一本化で十分かも?と思うようになりました。
プラチナや銀は今後も買うべきか、その場合に配分や売買方針はどうするかをあらためて見直すため、チャートやコストを金と比較してみました。
1973~2025年の金・プラチナ・銀の価格
プラチナ・銀の価格も田中貴金属のサイトに記録が残っているため、年次価格推移のドル/トロイオンスの平均値からグラフを作成しました。
プラチナと銀の色は似ていますが、銀の方が明るい色合いということでグラフ上の色もあわせてみました(少し見づらいですが...)。
金とプラチナは左側のy軸の数値、銀は右側のy軸の数値に対応しています。
大枠ではどちらも金と似たような動きをしていますが異なる部分もあります。それぞれ特徴的な箇所について補足します。
プラチナの特徴
プラチナはディーゼル車やハイブリッド車の触媒に利用されていて、価格は自動車産業の需要の影響を大きく受けるとされています。
過去には金より価格が上回っていたことがありましたが、2015年を境にプラチナは下落し金との乖離が生じています。これはディーゼル車需要低下とEVへのシフトが進んだため、今後のプラチナ需要が無くなるとの見方が原因とされています。
また、プラチナの生産シェアの約7割は南アフリカで、現地の政治情勢(稼働や供給等)も価格に影響します。
プラチナに似た金属としてパラジウムがあり、こちらも地金商で現物、積立取引されています。どちらも自動車の触媒に使われていて、パラジウムの方が高価だったためにプラチナによって代替されてきた経緯が過去にあります。
パラジウムとプラチナの価格次第では、需給状況によって価格が変動(逆転)する可能性があります。
銀の特徴
銀は太陽光パネルや半導体に利用されており、需要の50%以上が工業・産業用とされています。また、金に比べて市場規模が小さく金以上に価格が上下します。1980年と2012年前後の上昇・下落がわかりやすいですね。
また、市場では金銀比価(金と銀の価格の比率)という指標があり、歴史上の比率レンジが以下のサイトに掲載されています。
- 【池水雄一氏】金銀比価の歴史 | 石福金属興業 貴金属地金サイト(2025-03-12)
2025年3月の記事ですが、その時点の金銀比価は90:1で以下のように述べられていました。
基本的にゴールドとシルバーは同じ方向に動きます。だとすればゴールドがどんどん上昇する今、割安に捨て置かれているシルバーを買うのは賢いチョイスであると思います。過去50年の平均が50~60対1です。90対1から70~80対1まで戻す可能性は大きいと思います。まさにシルバー投資のチャンスではないでしょうか。
2026年5月23日時点で金は4,500、銀は75付近を上下しており、金銀比価は60:1(金の価格は銀の60倍)です。この方の分析が当たっていますね(当時気づいてもっと銀を買っておけば...)。
冒頭のグラフでは金・プラチナのレンジは0~4000、銀のレンジは0~50にしていますので、金銀比価80:1のスケールで見ていたと考えればよいでしょうか。
積立時のコスト比較
以前に金の積立についてサービス比較しましたが、プラチナと銀についても調べました。
| 手数料 (税込) | スプレッド/g (金) | スプレッド/g (プラチナ) | スプレッド/g (銀) | |
|---|---|---|---|---|
| 楽天証券 | 1.65% | 78 | 125 | 3.9 |
| SBI証券 | 1.65% | 150 | 210 | 8.0 |
| マネックス証券 | 1.65% | 111 | 178 | 4.0 |
| 田中貴金属 | 1.6-2.8% | 505 | 549 | 33 |
| 三菱マテリアル | 2.6-3.1% | 324 | 390 | 16.16 |
手数料はプラチナ・銀も変わりはありません。スプレッドは異なりますが、サービスで比較すると楽天証券が最安である点は金の時と同じでした。
楽天証券のスプレッドで、2026年5月23日時点の価格から金・プラチナ・銀それぞれのスプレッド率(価格に対するスプレッドの割合)を計算した結果は以下でした。
- 金:0.34%(=78/23,050)
- プラチナ:1.27%(=125/9,834)
- 銀:1.01%(=3.9/385.7)
銀は一見スプレッドの数字が低いですが、価格も380円前後と小さく率で考えると金よりは割高であることがわかります。
プラチナや銀に連動するETF(1541、1542)もありましたが、どちらも信託報酬は0.649%でした。こちらも金ETFより割高傾向です。
現在の積立配分と保有割合
2026年5月時点の私の保有状況は以下の通りです。
| 積立累計 | 積立配分 | 評価額 | 保有割合 | |
|---|---|---|---|---|
| 金 | 2,252,000 | 85.4% | 5,375,968 | 86.3% |
| プラチナ | 194,000 | 7.3% | 370,314 | 5.7% |
| 銀 | 194,000 | 7.3% | 516,796 | 8.0% |
プラチナと銀はこれまで同額で積み立ててきましたが、銀のパフォーマンスが良い結果となっています。上昇局面で金以上の動きをしたことや、銀が割安だったことが影響していたといえます。
今後の方針
今回、プラチナと銀の価格推移やコストを金と比較しましたが、かなり違いがあることがわかりました。
当初は金80%、プラチナ10%、銀10%の割合で保有することをざっくり考えていましたが、今のところはこの割合を大きく変える必要はないかなと考えています。
金と異なる動きをすることがあり、いずれかが上昇した時に個別に売却することができて譲渡所得の非課税枠が使いやすい、というのが一つの理由です。
ただ、金と比べるとコストが割高なため、プラチナ・銀の保有割合をこれ以上増やす気にもなれません。特にプラチナに関しては自動車産業の影響も受けやすい点が気になります。銀は金銀比価を目安に割安の際に買っても良さそうです。
ということで今のところ保有割合の想定は金80~90%、プラチナ4~10%、銀6~12%あたりが妥当かなと感じています。
以上、プラチナと銀について調べた結果の紹介でした。
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