先日、確定申告を済ませたのですが雑所得(その他)の扱いになる株主優待について、一通り調べて自分なりに整理してから申告しました。
特に、資産に個別の日本株を含んでいて株主優待を受け取っている方、かつFIREを考えている方は現状を把握しておいた方が良いと思い、まとめました。
それなりに時間をかけて情報収集しましたが、一番参考になったのは以下の「Tochi」さんのブログ記事でした。
- 株主優待の確定申告のやり方は?「国税相談専用ダイヤル」に聞いてみた(2024-12-12)
以下の2つもお勧めです。
- 株主優待制度を受け取ったときに税金はかかりますか?企業の商品が中心でたまに... - Yahoo!知恵袋(2025-11-10)
- 株主優待に税金はかかる?計算方法や課税の実態を解説(2026-02-03)
これらに目を通しておくと株主優待の課税についての現状が把握できると思います。
ここではポイントをまとめつつ、私が2025年の確定申告で株主優待分をどのようにしたか紹介します。
株主優待は課税対象で雑所得(その他)
Webで検索していると、相談系のサイトで税理士が株主優待は「一時所得」と回答しているケースがそれなりにありますが、国税庁では明確に雑所得(その他)と書いています。
また、適切と思われる記事では以下の所得税法を根拠としています。
(所得税基本通達24-2)
「配当等に含まれない経済的な利益で個人である株主等が受けるものは、法第35条第1項《雑所得》に規定する雑所得に該当し、配当控除の対象とはならない。」
次に良く出てくる説明は、「給与以外の所得の合計が20万円以下なら確定申告は不要」という特例です。ただしその場合でも住民税申告は必要です。
確定申告する場合は「給与以外の所得の合計が20万円以下」でも株主優待分を申告に含めなければいけません。
以上が正しい解釈ですが、様々なサイトを見る限り実情としてはグレーゾーン扱いで申告していないケースが大半に見えます。
正直に言いますと、私は5年前くらいからはふるさと納税の寄付金控除と原稿料・講演料の雑所得があったために確定申告してきましたが、まさか株主優待が課税対象だとは思っておらずこれまで申告に含めていませんでした。
ただ、毎年雑所得は経費によってマイナスになりそのように申告してきましたので、申告済の分で調査が入っても課税にはならないレベルで修正申告できると思っています。
いずれにしても気づいてしまった以上、今回からは株主優待についても申告することにしました。
株主優待の分類と計上方法
私は優待と配当の目的で保有している株がかなりあるのですが、参考情報をもとに優待品を以下のように分類することにしました。
- 期限がないクオカード、デジタルマネー、ギフトカード類:受領時に額面で計上
- 期限があるサービス、割引券類:利用時に額面で計上(利用しなかったら未計上)
- 食料品:受領時に企業が記載している相当額、または市場価格を確認して計上
- カレンダーのような自社品:未計上(会社に確認するのが正しい対応とは理解していますが、販促品レベルでしか受け取っておらず、そのまま従っても誰も幸せにならないと思っているため自己責任でスルーします)
なお、NISA枠で保有している株の場合、配当や譲渡益は非課税ですが株主優待は課税対象になってしまいます。
税の原則は「公平・中立・簡素」とありますが、NISAという制度の背景を考えると少なくともNISA枠の株主優待は非課税にしてほしいと思います。
今回の確定申告と今後について
家計簿は昔からつけていますが、優待品を区別して遡れるようなレベルでは記録していませんでした。そのため、今回は可能な範囲で溯り表にまとめて、その内容を確定申告に含めました。
以下の山田真哉さんの解説も参考になりますが、確定申告は自己責任ですので不安な方は税務署や税理士会の無料相談を活用するのが良いと思います。気になる方は見ておくことをお勧めします。
私は今年からFIRE生活に突入したこともありますが、これまでより細かくお金まわりの記録を始めています。次回の確定申告に向けて株主優待の利用分もわかるようにしました。
以下の国税庁の公開資料によると、個人に対する実調率は令和5年度で0.7%とあります。
- 税務⾏政の現状と課題(2024-12-03)
株主優待の申告漏れで追徴課税、といった事例がないか探してみましたが探した限りでは見つかりませんでした。実際に修正申告となり納税した事例が無いかは気になるところですが、もし税務調査があれば税制に則り対応したいと思っています。
最近、「税務署はやっぱり見ている。」という本を図書館で借りて読みましたが、元国税調査官の方が税務調査の実情について説明していて、面白かったです。
確定申告で悩んでいる方は、読んでおくと現実的な対応がイメージしやすくなると思います。
その他の参考情報
今回の情報収集で他に目を通したページを載せておきます(日付の新しい順)。
- 株主優待で確定申告しなくてはいけなくなるものを教えて下さい。以下のも... - Yahoo!知恵袋(2026-02-15)
- 株主優待と確定申告|優待の“お得”にも税金がかかる?(2025-10-10)
- 株主優待で貰った金券や品物は、来年3月の確定申告で所得として申告しないとい... - Yahoo!知恵袋(2025-09-18)
- 私は、投資初心者です。株主優待の税金について質問があります。いままで、... - Yahoo!知恵袋(2025-06-22)
- 株主優待品を確定申告するときの金額評価について教えてください。株... - Yahoo!知恵袋(2024-12-13)
- 株主優待券について(2024/11/22)
- 株主優待でもらったQUOカード、確定申告は必要?(2024-04-05)
- 株主優待は雑所得!確定申告は必要?評価額はどうやって計算する?(2024-01-25)
- 広島税理士のひとりごと『実は所得税がかかる場合があります~ふるさと納税の返礼品・株主優待編~』(2023-01-20)
- 株主優待と課税(2022-01-08)
- 株主優待って確定申告必要ですか?特定口座でやってます - Yahoo!知恵袋(2021-12-25)
- 優待名人・桐谷広人さん「株主優待には税金がかかりません」とツイート、これ本当?(2021-08-09)
- 株主優待は雑所得 実は確定申告の必要があるかも(2019-03-22)
- 株主優待の所得の確定申告(2018-04-05)
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