FIRE生活開始直後に、「そこそこ起業」というタイトルの本に出会い、興味があったので図書館で借りて読みました。
とても面白く参考になったのですが、同じ著者による新しい書籍の「ライフスタイル起業」を同じく図書館で借りることができ、最近読み終わりました。
今回はこちらの本について簡単に概要を紹介しつつ、私なりの解釈や所感をまとめます。
特にサイドFIREを考えている人にとって参考になると思います。
どんな本か
著者は企業家研究をテーマとする大学准教授の高橋勅徳さん(X/Twitter)です。
本のサブタイトルは「ちょっと働き、ほどよく稼いで、ごきげんに生きる。」というフレーズです。○○FIREという分類はたくさんあってブレるので私は積極的に使わないのですが、いわゆるサイドFIREの生活スタイルに近いのではないでしょうか。
本ではライフスタイル起業という言葉について以下のように説明しています。
起業の評価基準を経済的指標ではなく幸福度に変え、「幸せ」を得るための手段として起業を捉え直していこうという(筆者を含めた)研究者の反省から、ライフスタイル起業(lifestyle entrepreneurship)という新しい起業スタイルの提案が始まりました。
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ライフスタイル企業家を端的に表現すると、自分の趣味や特技を利用して起業し、充実した生活を手にした人々となります。
そしてライフスタイル起業の考え方として、ハードルが高い一般的な起業ではなく「低投資・低成長・低関与」志向としながら、著者が考案したライフスタイル企業家の類型である「コミュニティ主導型」「技術・経験主導型」「モノ主導型」について章立てで掘り下げています。
2025年に出版された本で最近の状況も反映されています。例えば広告料収入を目当てに動画配信者を目指すのは「あまり筋の良くない選択」であると言及されています(私もそう思いますしブログだともっと...)。
その他、本書では起業に関わる問題として営業活動を含む諸々の面倒ごとの具体的な例を挙げていて、それらを減らすための検討もされています。
所感と自分なりの活用
一般的な起業は事業への投資・成長を続けて、成功すれば莫大な収入につながるハイリスク・ハイリターンのアプローチです。
ライフスタイル起業はローリスク・ローリターンを志向していますが、本書を読むと独立して稼ぐことはやはり簡単ではないことがわかります。
特にサイドFIREを考えている人は退職後も何らかの方法で収入を得る前提になりますが、会社員の間に既に少しでも収入を得る段階になっているか、十分に準備をして具体的な計画をしておかないと難しいだろうとあらためて感じました。
「技術・経験主導型」では「ありふれたスキルで稼ぐ」方法が紹介されていましたが、例えば日本語を教えることで稼ぐことは大抵の日本人ならできそうだと思いました。ちょっと検索してみたら、いまだとAIを日本語でトレーニングするという需要があるようです。そういえば私が登録していたLinkedInでもその手のオファーが結構来ていたのを思い出しました。
ただ、起業・開業ではなくバイトやパートとして働くのであれば自由度も少ないままので、会社員として働いた方がよっぽど効率よく稼げるはずです。
私の場合は現時点の資産が年間支出の35倍以上ある計算です。現在は労働で収入を確保しなければならないと感じておらず、その点が大きいのかもしれませんが、稼ぐためではなく自分のやりたいことをして過ごす、それでもし結果的に収入につながるのであれば幸せだな、くらいに思っています。
本の中で、自分で購入した(安くはない)機器や機材の使用レポートを発信しつつ体験会や講習会を開催する、という提案がありました。自分のやりたいことでマッチしていれば、この方向性はありだと思いました。
といった感じで私自身FIRE後の収入や過ごし方を考えるきっかけになり、気づきがある本でした。
興味を持った方はぜひ読んでみてください。
前著の「そこそこ起業」もこちらとは重複が少なく面白かったのですが、機会があれば取り上げたいと思います。
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